赤ちゃんが眠い時のサイン、あなたはなにが浮かびますか?
あくびをした時、目をこすっている時、動きが遅くなった時など色々あります。それももちろん眠い時のサインではありますが、ベビーシッターや保育士はそれ以外にも着目しています。
それはずばり、
「手足の体温」
どうして手足の体温が眠い時のサインなのでしょうか。
実は体の仕組みが関係していました。
サインを出してくれていたのは、自律神経!
疲れたあとは眠くなりますよね。
私達の体は一日中一定の体温を保っているわけではありません。起床後ぼーっとしてしまうのは体温が上がらず、体が機能していないから。そこから自律神経が働いて、徐々に体温があがり、沢山頭や体を使って動くことができるのです。 しかし、一度も休まずに体を酷使していては、体が壊れてしまいます。そうならない為に再び自律神経が働いて、「少しは休んでね~!」と体温を下げにかかるのです。
「体温を下げる?上がるんじゃないの?」と思う方、ちょいとお待ちくださいね。
実は人の体温には2種類あります。手足など外環境の影響を受けやすい「皮膚温」と、脳や臓器など体の中心の機能を守るために一定に保たれる「深部体温」です。体の機能を休ませるためには、この「深部体温」も休ませる必要があります。つまり「深部体温」も下げるのです。
一体どうやって体温を下げるのでしょうか。
まず自律神経は、末梢血管、つまり手足(体の末端)の動脈を拡張します。すると血流の巡りがよくなり、放熱することができるので、深部体温を下げることができるのです。
そう、つまりこれが、赤ちゃんが眠い時に手足が暖かくなる理由ですね。
自律神経が休むサインを出してくれていたのです。
もっと細かく言えば自律神経の内の副交感神経がサインを出してくれるわけなのですが、この副交感神経はリラックス状態の時に優位に働きます。沢山遊んで、沢山食べて、おむつもきれいで、気持ちが満たされた時…
ずばり、お昼寝ですね。
「まだ寝ないぞー!」と強がっているお子様もいますが、昼食後30分程経てば、実はしっかり手足が暖かいんです。その時に前の投稿でお伝えしたようなタイプ別の寝かしつけ方を試してみてください。体が眠いサインを出しているので、寝かしつけるには絶好のタイミングです。逆にこのタイミングを逃すと、体温は再び上昇して寝る可能性は下がりますのでご注意を。抱っこして脳に刺激を与えないよう努めると、意外とコテッと寝ることがありますので、是非試してみてください!
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