小さかった我が子が、もうすぐ小学生。
嬉しい気持ちの反面、寂しさや不安はありますよね。
実はその気持ち、当事者である子ども達は何倍も感じているかもしれません。
無事に卒園式が終わったかと思うと束の間、4月になって早速、入学式。初めて見る大きな校舎に、初めて見る先生に同級生。今まで遊んでいた生活はガラリと一転、45分座り続けて勉強漬けの毎日。
これは子供の負担が大きいのは一目瞭然ですね。この急速な変化耐えられず学校を嫌がり、不登校に陥ることは意外と多いんです。
「保育園では明るく社交的だったし、うちの子に限ってそんな(笑)」
…なんて思う親御さん、園と小学校は違いますよ。
環境が大きく変わりますからね。
不登校になると幼い我が子を留守番させる訳にも行かず、かといえ仕事を休めず…親も苦悶する姿が想像できますね。
その時必ず行き着くのが、
「入学前にしてあげられることはなかったのか?」
今ならまだ間に合います!
入学前にできることはないか、一緒に考え、実践してみましょう!
小学校入学準備はいつから始めるべき?
まず年長の時点で入学までに、どんなスケジュールが求められるのか見ていきましょう。

入学準備は、まず始めにランドセル購入です。
年々ランドセルを購入するタイミングは早くなっており、早い人はゴールデンウイーク前に購入する傾向もありますが、大体夏や秋までには購入される方が多いです。
次に学童保育の申し込みです。見学も含めて早めに問い合わせをする必要があるので、年長の夏~秋までに動き始めると良いです。
入学説明会や入学前健診は年長の秋~冬に行われることが多いです。ここで始めて学校側から必要な持ち物や、求められる生活習慣などを掲示されるでしょう。
生活習慣の見直しや学習面の準備は、早い事に越したことはありませんが、遅くても年長の冬頃から意識し始めると良いでしょう。
入学までに整えたい生活習慣のチェックリストは次の項目をご覧ください。
最後に持ち物の準備は、入学前の2~3ヶ月前が目安です。そのくらいから店頭に並び始めます。100円ショップなどでもかなり揃えることができるのでオススメです。
新一年生の入学準備 ①:入学前に子どもにできて欲しいことチェックリスト
お子様が自分一人でどこまでできるか把握していますか?
以下のチェック項目は、実際に小学校から求められた「入学前に子どもができることが望ましい内容」をリストアップしたものです。
☑挨拶・返事ができる。
☑必要な持ち物を自分で準備できる。
☑帰宅後、自分で洗い物など出す。
☑スムーズに着替えて、服をたためる。
☑食事前や外から帰って来た際、進んで手洗いうがいをする。
☑自分と他人の持ち物の区別がつく。
☑ハンカチとティッシュを自分で用意し、必要な時に使う。
☑言われた持ち物を保護者にきちんと伝える。
こちらは在園中の今からでも取り組める内容ですので、是非意識して取り組んでみてください。
新一年生の入学準備 ②:ご家庭でできる準備
☑規則正しいリズムで生活する。
☑決めた時間内に食事を終わらせる(20分目安)
☑箸・鉛筆を正しく持つ。
☑ランドセルを開けプリントや教科書を入れてきちんと閉める。
☑自宅でも座って勉強する習慣を身につける。
☑アナログ時計を読む。
☑数字やひらがな書きをする。
☑自分の名前を読み書きする。
☑防犯対策をしておく(親の名前、住所や電話番号が言えるなど)
☑登下校の道を覚える。
☑交通ルールを守り、通学路を歩く。
☑(学校にもよるが)和式トイレの使い方を知る。
以上は保護者が手伝ってあげられる項目です。
一緒に取り組むとお子様はリラックス状態で学ぶ事ができ、脳内処理速度は上がります。ただ、すぐに改善するとは限らないので、入学後も引き続きサポートが必要になります。
新一年生の入学準備 ③:保護者の留意点
前述の通り、入学すると子どもの精神面に大きな負荷が掛かります。
入学後、新しい環境に慣れる為に日々頑張っているお子様の負担を減らすべく、以下の点を意識して取り組んでみてください。
・毎日翌日の時間割や持ち物を見て支度させてください。始めのうちは一緒に、慣れてきたら一人で支度をさせてください。
・毎日の学校での出来事を喜んでお家の人に話すような雰囲気を作ってください。失敗があっても叱ったりせず、次への励みとなるような、声掛けをしましょう。
・入学当初は緊張してとても疲れます。帰宅後は健康管理に留意し、優しく見守ってあげてください。
新一年生の学習面の準備|ひらがな・数字はどこまで必要?
入学前に、ひらがなは「読み書き」ができることが理想です。特に自分の名前を書けると、学校での記名がスムーズに進みます。
すべてのひらがなを完璧に書けなくても大丈夫ですが、簡単な単語を書けるよう練習しておくと安心です。絵本の音読やカルタ遊びを通じて、楽しく学ぶのもおすすめです。
数字は1~10を数えられることが目安ですが、1~20まで数えられるとよりスムーズです。また、時計の針を見て「長い針が6なら30分」と理解できると、学校生活に役立ちます。
学習の負担を減らすために、遊びの中で楽しく学ぶことが大切です。焦らず少しずつ、子どものペースに合わせて取り組みましょう。
新一年生の社会性の準備 :友達づくり&人間関係の不安をなくすためにさ
小学校生活では、友達と円滑に関わる力が求められます。特にあいさつや自己紹介がスムーズにできると、初対面の子とも仲良くなりやすいでしょう。
相手の話を聞く、順番を守る、貸し借りのルールを知るなど、集団生活の基本的なマナーも大切です。家や公園での遊びの中で少しずつ身につけましょう。
「友達ができるか不安」と感じる子には、共通の話題を見つけるコツを教えてあげるのも有効です。好きな遊びやアニメの話は会話のきっかけになります。
友達トラブルを避けるためには、「イヤなことはイヤ」と伝える練習も必要です。安心して学校生活を送れるよう、親子でコミュニケーションを大切にしましょう。
新1年生の通学準備|安全対策とルールを確認
入学前に、通学路を親子で実際に歩いて確認することがポイントです。信号や横断歩道の位置を把握したり、信号の見方や道路の渡り方を改めて教え、特に「青信号でも車が来ていないか確認する」習慣をつけましょう。
登校班やスクールバスを利用する場合は、集合時間やルールを事前に確認しておくと安心です。実際の時間に合わせて練習すると、当日スムーズに行動できます。
防犯対策も忘れずに。防犯ブザーの使い方を練習し、「知らない人についていかない」といったルールを親子で確認しましょう。
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共働き家庭の時間管理とサポートの工夫
共働き家庭にとって、小学校入学後の時間管理は大きな課題です。特に学童保育の利用を考える場合は、申し込み時期や利用条件を早めに確認しておきましょう。
放課後の過ごし方も重要です。学童を利用しない場合は、安全に過ごせる場所や見守りの体制を整えておくと安心です。たとえば児童館やお友達の家などよく行く場所を抑えておき、帰る時間や、持ち物、どの友達の家ならいいかなど、行く時のルールも一緒に考えてみましょう。
習い事を検討する際は、送迎の負担やスケジュールを考慮し、無理のない範囲で選びましょう。最初は負担を減らし、子どもの様子を見ながら調整するのが理想です。
家では、朝の支度や帰宅後のルーティンを決めるとスムーズです。親子で協力しながら、無理のない時間管理を心がけましょう。
共働き家庭におすすめの小学生の1日のスケジュール例
① 学童を利用する場合(フルタイム共働き)
6:30 親が起床・朝食準備
7:00 子ども起床・朝食・身支度
7:30 忘れ物チェック
7:50 登校(通学班 or 送迎)
15:00 学校終了→学童へ移動
18:00 学童終了・お迎え(または自宅へ帰宅)
18:30 明日の準備
19:00 夕食・宿題・入浴
20:00 自由時間(家族団らん・読書など)
21:00 就寝準備・歯磨き
21:30 就寝
② 学童を利用しない場合(在宅ワーク・時短勤務)
6:30 親が起床・朝食準備
7:00 子ども起床・朝食・身支度
7:30 ランドセルの確認・登校準備
7:50 登校(通学班 or 送迎)
15:00 学校終了→自宅へ帰宅
15:30 宿題・おやつ・自由時間
16:30 習い事・外遊び(必要に応じて)
18:00 家族そろって夕食
19:00 入浴・翌日の準備
20:00 自由時間・読書・親子の時間
21:00 就寝準備・歯磨き
21:30 就寝
- 朝の準備は時間に余裕をもつ(最低30分)
- 宿題は早めに終わらせ、習い事や遊びの時間を確保
- 自由時間も確保し、子どもがリラックスできる環境をつくる
- 就寝時間は21:30を目安に、十分な睡眠時間を確保
家庭の状況に合わせて、柔軟に調整しながらルーティンを作るのが理想です。
小学校入学前にやっておくとよい体験
入学前に、学校生活をイメージできる体験をしておくと安心です。特に幼稚園や保育園以外の集団の中で過ごす経験は、適応力を高めるのに役立ちます。たとえば図書館や児童館、イベントにて知らない子と交流する機会をつくるのもおすすめです。集団でのルールを学び、相手の気持ちを考える練習になります。
また、公園や交通量の多い道を歩き、実際の通学路を歩く練習をしておくと安心です。信号の渡り方や横断歩道の使い方を確認しましょう。
さらに、親子で文房具を買いに行き、学校で使う道具に慣れるのも効果的です。入学後の生活を楽しみに思えるよう、前向きな体験を増やしていきましょう。
入学式の準備|服装・持ち物・当日の流れ
入学式では、子どもも親もフォーマルな服装が基本です。男の子はスーツやジャケット、女の子はワンピースやスーツが一般的ですが、動きやすさも考慮しましょう。
持ち物は、入学通知書、スリッパ、筆記用具、カメラなどが必要です。学校によって異なるため、事前に案内を確認しておきましょう。
当日は、受付→式典→教室での説明→写真撮影が主な流れです。慣れない環境で子どもが緊張しやすいため、笑顔でリラックスできる雰囲気をつくることが大切です。
式の後は、集合写真やクラスメイトとの交流の時間があることも。余裕をもったスケジュールで動けるよう、時間配分を考えておきましょう。
新一年生におすすめの本
いちねんせいえほん: はじめての「よのなかルールブック」
この本では、小学校入学前後の子どもに向けて、
「これだけは身につけてほしい!」「でも、どう伝えたらいいんだろう……」という42の習慣を、まとめています。
たとえば、
・人の話しは きちんと 聞く
・自分の「好き」を大事にする
・どんな人にもいじわるをしない
・約束や順番は守る
・「自分のことは自分でやる」を心掛ける
など。イラストにより、口で言うよりお子様の記憶に残りやすくなっています。

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おすすめグッズ:箸やエンピツを正しく持てるようにするには?
子どもがよく苦戦するのは、箸や鉛筆の持ち方。
我が子は何度言っても箸や鉛筆を正しく持てないので、業を煮やして下の商品を買いました。
正しい持ち方を覚えるまで言い続けるのはかなりストレスじゃないですか?頼れるものは頼って、ストレスを減らしていきましょう!
▼箸の持ち方を直したい方はこちら
この箸を使用してから、子供は意識的に指を正しい定位置に置き、あの毎日はなんだったんだろう…と思うくらい短期間で改善しました。
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様々なグリップが出ていますが、私の統計学上こちらの商品が一番効果が見られます。
あとこちらは入院していた子が(本業病棟保育士)使用していて、画期的で驚いた鉛筆です。
さすがくもん!!!これがあれば自然と鉛筆の正しい持ち方をせざるを得ません。
まとめ
いかがでしたか?
いつまでも小さい小さいと思っていても、いつの間にか小学生。
独り立ちに向けて子どもは日々成長し自立していきます。
成長は止められませんが、新しい環境のハードルを下げてあげることは出来ます。
お母さん、お父さんも毎日仕事や家事に追われて忙しいですよね。
そんな中で学校の準備や、宿題などを見ることは正直億劫な時もあるかもしれません。
しかし、多大なストレスの中で帰宅するお子様にとって、お母さんやお父さんとの時間は特別であり、癒され、話を聞いてくれることで自己肯定感が高まり、明日のやる気へと繋がるのです。
いずれ学校生活に慣れます。この6年間で子どもは大きく成長します。
最初は手が掛かっても3年後には自分で考えて動けるようになり、5年後は徐々に自分で計画して動くようになるなります。
入学するまで残り数ヶ月。
限られた時間の中で、親として今なにをしてあげられるのか。今一度考えて、子供の成長を見守りましょう。
素敵な春をお迎えください!
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