子どもがテレビに近付く理由は?視力への影響と対策

おすすめの育児のコツ
スポンサーリンク

注意しはじめて、早〇年。
なんで子どもってテレビに寄って行くんでしょうか。

吸い込まれてるのかな?ブラックホールかな?

「子どもがテレビを近くで見てしまうけど、大丈夫?」
「目が悪くなるのでは?」と不安に思う親御さんも多いはず。

この記事では、子どもがテレビに近付く理由や視力への影響を解説し、無理なく適切な視聴距離を守るための工夫を紹介します。

今日からできる対策を実践し、安心してテレビを楽しめる環境を作りましょう!

子どもがテレビに近付く2つの理由

子どもがテレビに近付く理由は大まかにいうと2つあります。
興味と注意の引きつけ②視力の問題
では、ひとつずつ見ていきましょう。

①興味と注意の引きつけ

これは皆さん想像通りだと思いますが、テレビは子どもにとって視覚的な刺激が強いことに起因しています。内容に対する興味や好奇心から来る行動であり、特に幼い子どもはその刺激に対して敏感です。子ども向けの番組は言うまでもないですが、通常の番組でも子どもが好きな「光る」+「動く」要素が多いので、自然と引き寄せられてしまうのです。

②視力の問題

特に赤ちゃんは視力が弱い状態で生まれてきます。以下の表は、腹這いやハイハイが始まる頃の月齢の視力となります。

生後6ヶ月~8ヶ月頃:視力は0.1程度。視力発達が著しい時期となり生後3~4ヶ月と比較すると、おおよそ0.02~0.06視力が上がります。生後8ヶ月頃から目の機能がさらに発達して立体視ができ、奥行き、上下左右、自分と物との距離などもかなり正確に把握できます。この時期、斜視などの問題があると弱視になりやすいので注意が必要です。3歳頃になれば視力は1.0となり、5m先のものを確認することができます。

視力は生まれつき弱視の子どもを除くと、大体6、7歳頃までには完成するとされています。
小学校に入学する頃には、日常生活に支障がないレベルで視力は安定するのが正常です。

\ ひとくちメモ /生後半年以前の視力は?

出産直後の新生児の視力は一般に0.01~0.02くらいと考えられています。距離は顔から16~24cm離れたところは認識できるので、接する時は顔や物を近づけた方が良さそうですね。生後3~4ヶ月頃になると、この時期からだんだんと焦点が合うようになってきます。視力は0.04~0.08程度と考えられています。 

実際、悪影響?テレビを近くで見ることによる影響

「テレビを近くで見ると視力が悪くなる」とよく言われますが、それは本当でしょうか。
調べてみたところ、愛知工業大学の研究では、幼稚園児のテレビ視聴時間と視力の関係が調査され、テレビを近距離で観ることが近視のリスクと視力低下に関連している可能性が示されました。

  • 近視のリスク: テレビを3メートル以内の距離で見ることは、近視のリスクを1.7倍に増加させる
  • 視覚疲労: 目の筋肉が過度に緊張し、視力の低下を招くことがあります。

WHOによると、0〜1歳はテレビを見せる時間を0分、2歳以上は1時間以内が目安で、米国小児科学会は2歳以上は 1 日 2 時間以下にすることを推奨しています。世界的に見ても長時間の視聴は視力に影響が出ると見られているので、もしも毎日観るなら適度な時間にした方か良さそうですね。

正しい視聴距離と近付かないための対策

子どもがテレビを見る際の適切な距離は、画面の高さの3倍程度が目安です。例えば、高さ50cmのテレビなら、約1.5m離れて見るのが理想的です。

その上で対策を見ていきましょう。
①人工芝を敷く
…人工芝を敷くと、人工芝のチクチクが足に触れることを嫌がり、本能的に避けるようになります。(個人差はあり)100均でも売ってるのでそれで十分かと思います。

②ベビーサークルやパーテーションを使ってテレビ台を囲む
…物理的に近づけない環境を作ることができます。

③テレビを壁掛けにする
…子どもがテレビ台に登ることを防ぎ、液晶画面を触られることも避けられます。
案外DIYでも可能なようで、商品や取り付け方は調べると出てきます。

▼Amazonで一番人気!
PERLESMITH テレビ壁掛け金具

Amazon価格:¥5,280
商品詳細:https://amzn.to/4gAfqFn

④マスキングテープやシールで距離を示す
…子どもに「この線から外側で見ようね」と伝えると、目で認識できるので位置を理解しやすくなります。子どもが好きなキャラクターのシールを使うと、興味を引きつけることができ、自然とその場所に留まるようになります

⑤効果的な声掛け
…子どもに対して「テレビから離れて見よう」と言うよりも、「この青いテープのところから見てね」と具体的に指示することが効果的です。また、「近づかないで!」という否定的な表現よりも、「ここから見ると楽しいよ!」とポジティブな言葉を使うことで、子どもはより協力的になります。ポジティブな声掛けは、子どもの自己肯定感を高め、行動を促す効果があります。

まとめ

いかがでしたか?
お子さんがテレビに近付くのには単にテレビの魅力だけでなく視力的な問題があることがわかりました。テレビの視聴は1~2時間以内にしておくと視力の低下を防げるとのことですが、風邪を引いたり、やむを得ない場合は20分休憩を挟んで…などと対策を図ると幾分か防げるようです。

個人的な結論としては、日常的に2時間以上テレビは観ないのであれば、いずれはソファーのある場所で視聴するようになるから、人工芝やマスキングテープだけ敷いておいて、たまに注意するくらいで良いのでは?なんて思います。だって、テレビに出てる人の涙を拭いてあげたり、興味の対象への反応が見られるかもしれないし。可愛いし。

まぁ、できることはやって、長い目で見守りましょう。

参考文献:
子どもの近見視力と生活環境 (後藤邦夫教授退任記念号). 桃山学院大学人間科学. 2000-01-01
・Do excessive internet use, television viewing and poor lifestyle habits affect low vision in school children?. Mahdi. 
http://hdl.handle.net/11133/1575

コメント

タイトルとURLをコピーしました