現役保育士が教える!イヤイヤ期の特徴と対策

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1歳から3歳にかけて生じるイヤイヤ期。
店の中で大の字になる子、周りより遅れて発症する子、あまり出ない子など特徴に個人差はありますが、みなさん、手を焼いていませんか?

正直言うと私はイヤイヤ期の子が可愛く思えます。
なぜなら親子の愛情構築がきちんと備わっている証拠だから。

子どもは0歳の頃から「危険」「安心」を感じ取ることができます。
子どもは保護者に対して「安心」つまり「甘えられる存在」と認識してるから、自分の鬱憤を思う存分に出しているのです。
微笑ましいですね。

親は大変ですけどね!
おそらく他人の子どもだから可愛く見えるところはありますげどね!!
24時間毎日付き合うのはなかなか大変ですよね。
ならば特徴とコツを覚えてしまえば、「あ、こういうもんなんだな。」と肩の荷がおりるはず!

よって今日は多くの親御さんが頭を抱えるイヤイヤ期について配信します。

いずれ成長するに連れてなくなっていくものですから、是非、この記事を通して知識を深めて、今この時期を楽しむくらいの気概で、温かい・・・いや、生ぬるい目で見守ってあげてください♪

そもそもイヤイヤ期とは・・・

イヤイヤ期とはつまり「自我の芽生え」です。自分でやりたい気持ちが強くなるが、単純にできなかったり、時間がなかったり、他者が原因でうまくいかず苛立ちや怒りが生じてイヤイヤに繋がります。イヤイヤ期を通すことで、生きる上で必要な自己主張だけでなく、他者の気持ちがあることを理解し、危険だからしてはいけないことなどを、葛藤しながらも少しずつ自分の中で消化していきます。

年齢別の”イヤイヤ期”の特徴

イヤイヤ期には年齢によっていくつか特徴が異なります。

0歳後半~
自分の要求が通らなくて怒り、大声で泣く姿がみられます。

▪1歳~
真似をして自分でやってみたい時期。思い通りにいかず腹を立てたり、時間の都合で最後までやらせてもらえなかったり、負の感情を泣いて表します。子供によっては後ろに反ったり、地べたに寝て暴れたり、アピールが激しくなります。また、うまく言葉が出ない子は噛みついたりすることもあります。

2歳~<ピーク>
記憶力が発達し、「こうしたかった」と自分で考えていたようにできずにイライラすることが多くなります。親としては、「いや、そんなん知らんがな」状態ですよね。そしてアピールはより激しくなります。自分の思いをわかってもらえなかった…と、いつまでも泣いたり、エスカレートしてかんしゃくを起こすことも。

・3歳~
自分の意思を主張してきたり、大人を言い負かしたりするのが特徴です。

年齢別の”イヤイヤ期への対応”

0歳のイヤイヤ期の傾向と対策

可愛いもんです。第一子の場合は初めてのイヤイヤに戸惑うことがあると思いますが、第二子以降になれば「お~お~、一丁前にイヤイヤか♡」と動画を撮って成長を楽しめるほど、まだまだ気持ちに余裕が出ます。
なぜならバッチリ誤魔化しが通用するから。
イヤイヤし始めても「アンパンマンどこかな!?」と大好きなものに意識を変えられたり、大好きな歌を親御さんが歌いだせば、あらご機嫌。
さっきのイヤイヤはどこへやら。
ね、可愛いですよね。

1歳半のイヤイヤ期の傾向と対策

今までできなかったことに積極的に挑戦していく時期。「えっそれに挑戦?!すごいね、応援してるね!」と見守ってあげてください。見守ることで自分の力で試行錯誤取り組む力がついていきますから。あまりにもできなかったら子どもから頼ってくるのでご心配なく。

ちなみにまだまだ誤魔化しききます。単純。可愛い。

食事に対してもイヤイヤし始めます。
これは味の好き嫌いもありますが、「気分」が原因ということも。また、食に興味があるということで、手づかみで感触を楽しんだり、時には落としたりしてしまうことも。
せっかく用意した食事をこんな形で台無しにされるのは辛いですよね。
けど、ひとつ覚えて欲しいのは、子どもは台無しにするために落とすのではなく、この動きをするとこのお皿や食べ物はどんな音で、どんな状態になってしまうのか実験をしているのです。
「食べ物で遊ぶな!」と大人は思いますが、子どもにとってはすべてが実験の場。
自ら抱いた疑問を解決させることで成功体験に繋がり、ゆくゆくは自己効力感そして脳の発達へと繋がるのです。

といってもママやパパも人間ですからね!嫌な時は嫌と伝えていいと思います。
これも社会性を身に付けるために必要なこと。注意されることにより善し悪しを覚えていきます。長い時間は掛かりますがね。

とはいえ、食事の度に怒っていては、子どもにとって食事が怖いものになります。
そのためには心と時間の余裕が必要です。
▼以下心と時間の余裕を持つコツをお伝えします。

「子どもの食事は汚れる物だ。」と理解しておく。
⇒食事の時にはイスの周りに新聞紙を敷いておけば、後片付けも楽ちん!
顔が汚れたら食後にシャワーで解決!
③少しでも食べればOK!
⇒お腹が空いたと言われたらお菓子でなくおかずやおにぎりを。
④果物は最後に!というルールは守らなくてもOK
⇒こだわりのハウスルールを捨てることで羽が生えます。果物は最後!などというハウスルールは幼児からでも良いのでは!
⑤生活リズムを徹底する。
⇒腹時計には子どもも敵いません。

<食事の与え方のコツ>
・歌いながらあげる
⇒与える側がご機嫌だと伝染します。
・苦手としているおかずを好きな果物と一緒にあげる

⇒「え、この組み合わせ美味しいの?」と思うけど、食べます。
・ガタンゴトン…とスプーンを電車に見立てて口に運ぶ
⇒「お口のトンネル、開けてくださ~い!」とごっこ遊びをするのは定石。
・とりあえず大げさに褒める
⇒たとえ食べられたのがスプーン半分の量でも、「わ~すごい!!お野菜スプーン半分も食べられたね~!!!」褒められるのが嬉しくてどんどん食べる。

是非お試しください。

【一番大変!】2歳のイヤイヤ期の傾向と対策

一番大変ですよね・・・記憶保持期間も伸びてくるので学習するし、こだわり(自我)が強くなります。だけどまだ語彙力は乏しく、発語も未発達でうまく伝わらない…親子共に一番もどかしい時期です。

この時期に一番大切なのは、「子どもには子どもの考えや想いがある」ということを理解してあげること。先述しましたが、子どもにとってはすべて挑戦の場です。気になったことをやってみたい、自分の力でどこまでできるか試してみたい。そんな想いが自我となり、一番強くなるのが二歳児です。

かといえ、言葉もまだまだ未発達な子ども。
自分の気持ちを自分で処理できる力はありません。
そんな時は大人が言葉を代弁してあげてください。

そうすることで自分の気持ちを受け止めてもらえた喜びが心の中で広がり、気持ちが落ち着いていきますし、語彙力の向上にも繋がります。

ただあまりにもひどいイヤイヤの時、要は「かんしゃく」を起こしてしまった時は、スキンシップを図ることが大変有効です。
「かんしゃく」が起きている状況というのは、脳が情報を処理しきれずにパニックを起こしてしまっているから。優しく抱きしめてあげることにより、オキシトシンが分泌されて落ち着くことができます。

▼「かんしゃく」については、こちらの記事をご覧ください

3歳のイヤイヤ期の傾向と対策

3歳のイヤイヤ期は、自分の意思を主張してきたり、大人を言い負かしたりするのが特徴です。
正直ちょっと可愛さがなくなり、駆け引きが巧みで、引き出しの多さに驚かされることもあります。
なぜなら3歳になれば運動能力や言語能力も発達しているから。どこまでなら許されるかの線引きと、今でき得る交渉術で自分の力を試します。

善悪やルールはわかってきているので、ダメな事をした場合は冷静に、きちんと理由を伝えてあげると解決できるようになります。ただ、まだ甘えたいところはあるので、求められたら沢山スキンシップを図ってあげてくださいね!情緒の安定に繋がります。

まとめ

ここまでイヤイヤ期の特徴と対策についてお話させていただきました。

イヤイヤ期で一番大切なのは、大人が視野を広くもつことだと思います。
晴れの日でも長靴で行っていいじゃない。
保育園にドレスで行ったっていいじゃない。
世間の目なんて気にしないで、子どもは子ども中心に世界が広がってるんだから。
周囲の人も「あんな時期あるよねぇ…」と微笑ましく思います。なにより子どもの満足そうな顔を見て、悪く言う人なんていませんよ。

イヤイヤ期は自分自身との闘いであり、自分以外の環境(他者、時間、場所)に適応する為に必要な時期です。いずれ落ち着くので、今だけのこの時期を生ぬるく見守ってあげてください。何度も繰り返すからゲンナリするとは思いますが、付き合ってる自分をねぎらう事も忘れずに!
自分を大切にできてはじめて他者にも優しくできます。
それは子育てにおいても同じ事。
このイヤイヤ期は子どもとの愛情構築にも影響してきます。
子どもは脳が未発達なので記憶保持期間が浅いこともあり、おそらく何度も注意することになりますが、怒りに任せて怒鳴り声をあげてしまえば脳が委縮してしまいます。
もしも危険なことや危害を加えてしまいそうなことがあれば、一度気持ちを理解してあげた上で、どうしてダメなのか説明する。その落ち着いた対応が子どもの脳を育てていくので、より早く脳を処理できるようになり、社会のルールが早く身に付きます。
是非参考になさってください。

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