いよいよ紅葉が深まり、朝晩冷えるようになりましたね。激しく変わる気温や気圧に振り回され、ウイルス感染や突然発熱するケースが増えています。
皆さん、お子様が発熱した時に正しい対応はできていますか?
人間の体は午後~夜にかけて体温が上がるようになっているので、子どもが発熱するといえば、多いのは夜。多くの病院は当然閉まっている。
そんな時にお家でどんなケアができるか、夜間病院に連れて行く基準はなにか。
知識をつけて落ち着いて対応しましょう。
発熱時の対処法:熱の基礎知識
まず、覚えて欲しいのは、発熱は体にとって悪いことではありません。体温を上げることで体内に侵入した細菌やウィルスの働きを抑え、かつ白血球の機能を促進することもできます。むやみやたらに熱を下げてしまうと治りが遅くなるので、正しい知識をもって対応する必要があります。
発熱時の対処法:まず抑えるべきポイント
発熱したら、まずは以下の点を抑えましょう。
☑意識はしっかりしているか
☑顔色、唇の色
普段と異なり、表情に活気がなく視線が合わず、ぐったりしている。顔色や唇が蒼白または青紫色になっている場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
★月齢3ヶ月未満で38℃以上の熱がある場合は、上記に関わらず受診をおすすめします。
発熱時の対処法:お家でできるケア
お家でケアする場合は以下のポイントを抑えましょう。
①体温が上がり切るまで体を温める
体温は高いのに手足が冷たい時ありますよね。これは血管が収縮して血流が低下しているのが原因です。まだ熱が上がりきっていないので上着を着せたり毛布を一枚増やして体を温めてあげましょう。
注意したいのは、ここで熱を下げないこと。脳が下げるように指示をしているのに氷枕や冷えピタなどをすると脳がヒートして唇が蒼白し、全身が震えて嘔吐することもあります。体を冷やす時は必ず手足が温まってから。
②手足が温まったら熱を下げる対応を
ここではじめて熱を逃がして下げていきます。ただし、40℃以下で食欲もあり、比較的元気なようでしたら無理に下げる必要はありません。寝づらそうにしていたり辛そうな時は解熱剤を与薬して睡眠を優先させてあげましょう。
★手足が温まったら…
☑布団を一枚減らす
☑氷枕やおでこに濡れタオルを置く
☑首や脇、足の付け根など、太い血管が通っている場所にハンカチで巻いた保冷剤を充てる
★座薬の注意点
☑担当医から処方されたものを、用法用量を守って使用しましょう。
☑兄弟姉妹で薬を共有するのは控えましょう。
症状や体重に合わせた量を処方しているので、必ず処方された人のみ使用するようにしましょう。
なにより大切なのは【水分補給】
実は幼児の体内の水分量は体重の70%となり、60%である成人よりも高い比率になります。
また、発汗機能がまだ十分に発達していないため熱が下がりにくく、かつ幼いければ幼いほど喉の渇きを訴えられないので脱水症状を起こす可能性は高いので、こまめな水分補給が必要になります。水分を摂ることで血行がよくなり、解熱作用と体調回復にも有効です。
発熱時におすすめしたい飲み物は経口補水液、ミネラルウォーター、カフェインレスのお茶や人肌の温度の水です。1,2時間に一度は補給して、体に水分と栄養を与えてください。
まとめ
いかがでしたか?当たり前の知識だからわかったつもりでいるけど、いざ子どもが高熱を出すと頭から抜けてしまいます。親が不安になると、子どもも不安になるもの。「大丈夫だよ」と安心させて休ませることが一日も早い回復に繋がるかもしれません。
お家でケアができそうなら、要点を抑えた上で看病し、朝を迎えて受診をしましょう。
ただし発熱に伴い容態が悪化する場合もあるので、判断に困った時は行きつけの医療機関、もしくは夜間救急センター#8000へ電話をして相談しましょう。
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