寝かしつけ、苦戦していませんか?
保護者であれば、ひとり時間確保のため。保育士であれば、連絡帳の記入や休憩回しのために、なるべく早く寝かしつけたいところですよね。
一番有効な寝かしつけ方は、子どもによって様々。
同じお腹から生まれた兄弟児でも、添い寝で寝る子、抱っこが好きな子と個人差が出るので、寝かしつけの引き出しは多い方がいいです。
今日は月齢ごとに寝かしつけ方法をお伝えしますので、是非日々の育児や保育に活かしてみてください!
月齢別の寝かしつけ方リスト
(★マークは、特におすすめの項目です。)
■全月齢
①足の指を一本ずつ軽くつまんで上に引っ張り離す
②眉間を指で優しくなでる(★)
…レム睡眠(深い眠り)の間は眼球が上を向いています。眉間を撫でることで自然と意識がまぶたの裏に行き、眼球が眠りの定位置について入眠しやすくなります。
③手をぎゅっと強弱をつけて握る(★)
…手を握ると自律神経の副交感神経が優位になり、心を落ち着かせる効果があります。握りながら強弱をつけることで、一定のリズムを感じお胸トントンと同じようにより安心して眠れます。
④膝の上で寝かせて、寝たらそっと開脚し、布団に着地(★)
…赤ちゃんはいくつか体にスイッチがあります。そのうちの1つが背中~おしりです。
膝の上で寝かせていた時は手が触れており、布団におろすときには敷布団が触れます。なにかに触れていると安心するので是非試してみてください。
⑤耳の辺りを撫でる(★)
…いつもと違うにぎやかな場所にいる時、特にオススメ。耳の辺りを撫でられると摩擦音で周囲の音が掻き消され、一つの音に集中して寝付くことができます。
⑥心臓の音を聞かせながら前後にユラユラ揺れる(★)
…お腹の中にいた頃、常に聞いていたママの心音+ママが歩く度にユラユラ揺れていた羊水の中。これに近いものを感じて、すぐ寝付きます。
赤ちゃんの頭が自分の左胸前に来るように横抱きして、歩き回りましょう。
⑦朝は部屋を明るく、夜は暗くする(★)
…時間を決めて部屋の照明を切り替えると脳が刺激されて、生活リズムが整いやすくなります。
⑧暗闇でゴロゴロして眠くなるのを待つ
…毎回抱っこしたり「寝ようか」と声を掛けたりと、働きかけるのも大変ですよね。あまりにも寝ない場合は、子どもの好きなように動かせてもいいかもしれません。オモチャは持ち込まず、誤飲や転倒にだけは気をつけて見守りましょう。
⑨スローテンポの自作の歌を聞かせて抱き歩いたり、ベビーマッサージをする
⑩ママの服などママの香りがついたもので包む(★)
…生まれた時から嗅いでいた香り、自分を守ってくれ愛してくれる香り。子どもはママの香りが大好きです。
⑪優しく動きを封じて足をぶらぶらさせる
⑫蒸しタオルを赤ちゃんの背中に10秒ほど乗せて温熱効果でリラックス
⑬二の腕を触らせる(★)…おそらく二の腕の柔らかさと温かさが落ち着く理由かと思います。
■0~4ヶ月
①換気扇の音を聞かせる(★)
…実は換気扇の音は胎内音に近いものがあります。
②ベビーオイルで足裏マッサージ
③ママやパパの脱ぎたての服をかける(★)
…ママやパパの匂いにつつまれ、抱かれてる感覚になります。
④寝る時はいつも同じ曲を聞かせる(★)
…何度も同じ曲を流すことで、「あ、この曲になったら寝る時間だ」と脳が学習するので、入眠スイッチが入りやすいです。オルゴールや胎内音もいいですが、ママやパパの優しい声が一番効果があるかもしれません(個人差あり)
⑤太ももを撫でる
⑥おくるみで巻き巻きくるむ
⑦足裏を包んでゆらゆら揺らす
⑧胎内音を聞かせる(★)
…言うまでもないので割愛!
■5~8ヶ月頃
①耳元ので呼吸音を聞かせつつ背中をさする(★)
…抱っこされていたり、静かな部屋で寝ていると、ママやパパの呼吸音ってよく聞こえるんです。
なのでママやパパのゆっくりとした呼吸音をBGM替わりに聞くと、赤ちゃん自身も安心できるんです。
②耳を優しくなでる(★)
…耳に少しでも触れられると音が聞こえますよね。優しく撫で続けるとこれがおそらく血流の音に近い周波数があるのではと推測します。雑音を消す効果もあるので周りがにぎやかな時にもオススメです。
③手遊びで疲れさせてからベッドや布団に移動する
④抱っこしながらバランスボールに座って一定のリズムでバウンドする
⑤動画サイトの赤ちゃんの嗣明音楽を聞かせる
⑥布団から脱走したらそっと見守り、眠そうなサインを見せたら体をトントンする(★)
…無理に寝かそうとしてもこちらが疲れますよね。脱走しても安心な場所ならばそっと見守り、あくびをしたり動きがゆっくりになったら、トントンしてみてください。睡眠欲に負けて眠る姿が可愛いですよ。
⑦顔の上でぬいぐるみをゆっくり揺らす
⑧シャンプーするように軽くわしゃわしゃと頭を撫でる
■9か月~2歳頃
①抱っこ紐を付けて10分以上室内を歩き回る(★)
…車に乗っているとすぐに眠ってしまうのと同じ原理です。固定された状態で一定のリズムがしばらく続くと羊水の中にいたような揺れを感じて眠ってしまいます。
②おんぶをしながら食器を洗う
③背中に「×」を描くように撫でる
④今日の出来事を話しかけ、愛情いっぱい抱きしめたりチュウしたり、寝る前のルーティーンを作る(★)
…眠る前に幸せなルーティーンを作ると、子どもは眠る時間が楽しみになり、成長してからもこの時間が続く限り嬉しそうに布団に入ります。
⑤満足するまで遊ばせてから寝かしつける
⑥ママの服やお気に入りのタオルやブランケットを渡す(★)
…ママの香りがついているので、安心して眠れます。
⑦ベランダや玄関に出て夜を体感させる
⑧耳元でささやくように話しかける(★)
…優しいママやパパの声が一番のBGM!幸せいっぱいの気持ちで眠れます。
⑨パペットやぬいぐるみをつかって「寝ようね」と説得する(★)
…親でなく第三者に言われるとスッと話を聞く…なんていうシーン、経験ありますよね。ぬいぐるみでも効果がでます。
⑩満足するまで絵本を読んであげる
絵本を読みながら、ゆっくり単調に、そして小声に変えて行くと、そのまま眠ってしまうことも。
⑫手を繋ぎながら話し掛ける(★)
…手を握ると副交感神経が優位に立ち、安心します。我が家は小学生になっても未だ繋いで寝ています。
寝かしつけを楽にする2つのポイント
寝かしつけを楽にするポイントとして、これだけは抑えて欲しいポイントが2つあります。
・生活リズムを作る…朝は部屋を明るく、夜は暗くすること、決まった時間にお昼寝をすること
・手足がポカポカしたら眠いサイン…食後20分後の副交感神経が優位に立つタイミングに寝かしつけること
また、イヤイヤ期の場合は、「寝る」というワードは出さずに寝室に誘導することがポイントとなります。理由は自分の意志で動きたいから。自分でどこまでできるか試したい年齢なので、それを配慮したサポートが必要です。声掛けの方法としては、「お布団の部屋で遊ぼう!」「ぬいぐるみをお布団の部屋のどこかに隠したから見つけてね。」など、遊びの延長線で誘導してみましょう。一緒に寝室に行く時に、子どもと相談して絵本を選び、いくつか持参してくといいですね。寝室で遊ぶ際は、決してテンションが高くならないようにまったりとした雰囲気で遊び、「絵本読もうか。ごろんしよう」と声を掛けると素直に横になることが多いです。そして絵本を読む時もいつも以上にゆっくりと穏やかな声で。(朝礼の校長先生のように淡々としたものもOK)先述した寝かしつけを楽にするポイントが叶っていると尚スムーズに入眠してくれますよ。
是非参考にしてみてください。
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