川の字で眠るのは卒業!子どもと別々に寝るタイミング

おすすめの育児のコツ
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悩んでいます。
子どもにいつ二段ベッドを買い与えるか。
言い換えると、いつから別々に眠るか。

我が家は子どもが小4と小2。
実はいまだに布団で川の字で寝ています。

なぜかと聞かれたら、子ども達が望んでいるから。

私も子ども達に挟まれると、それはもう幸せでたまらず、オキシトシンの分泌を感じながら眠りにつけるので、現状変えたくない…

だけど、そろそろさ。
子ども達も大きくなってきたしさ。自分達のスペースって必要だよね。
毎晩蹴られるしさ…

知ってるかい?
いつも君たちが寝付いてから、母は二人の足元で寝ているんだよ?

そろそろ限界を感じるので、今日は【子ども達と別々に寝るタイミング】について配信します!

「添い寝」と「別々に寝る」のはどちらの方が子育てに良い?

子どもにとってメリットがある方を優先したいとうのが親心。
「添い寝」と「別々に寝ること」、それぞれのメリットを書き出していきましょう。

「添い寝」の心理学的・脳科学的メリット

海外では赤ちゃんの頃から親と別々に眠りますが、日本人は元来、家族で川の字で寝ていた風習がありますよね。子どもが親と「川の字」で添い寝することは、心理学や脳科学的に見ると、特に愛着形成情緒安定に大きな役割を果たしています。

愛着理論と情緒的な安定
心理学者ジョン・ボウルビィの愛着理論によると、子どもが幼少期において親との密接なスキンシップや安定した関係を築くことは、後の人生における人間関係や情緒の安定に大きく影響します。

添い寝は、この愛着形成を強化する手段の一つであり、親の体温や呼吸を感じることで、子どもは安心感を得ることができます。

オキシトシンの分泌
添い寝を通じて親子間のスキンシップが増えると、脳内では「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが分泌されます。このホルモンは、ストレスを軽減し、情緒の安定社会的な絆を強化する役割があります。オキシトシンの分泌が促されることで、子どもの脳は安心感を覚え、親子の信頼関係が深まります。

ノンレム睡眠とレム睡眠
睡眠の質に関しても、添い寝は幼少期に特に有効です。子どもは大人に比べてレム睡眠(夢を見る軽い睡眠)の割合が高く、夜中に頻繁に目覚めることが多いです。この際、親がそばにいることで再び安心して眠りにつきやすくなり、脳の発達に重要なノンレム睡眠(深い睡眠)を確保しやすくなります。

\ 一口メモ① /男女で違う傾向
川の字で寝るといっても、「子どもを真ん中にして寝るタイプ」と、「母親/妻を真ん中にして寝るタイプ」など、いろんなケースがありますよね。
実は男女でも違いがあります。
子どもが女の子の場合は「子どもを真ん中にして寝るタイプ」が多く、男の子の場合は、「母親/妻を真ん中にして寝るタイプ」が多いんですって!面白い!

\ 一口メモ② /就寝形態が子どもの自立心の形成に与える影響について
東京大学教育学博士の篠田有子さんによれば、
・母親中央型の川の字で就寝する子ども…情緒的に安定し社会性や自立心が育つ
・子ども中央型の川の字で就寝する子ども…情緒が安定するが、社会性や自立心は遅れがち
・親と別室で就寝する子ども…情緒が安定しないが自立心は強い
とのこと。

我が家は母親中央型だったので、情緒面や社会性はかなり安定していたなぁ。自立心は…親の前では甘えちゃうよね。

「別々に寝ること」の心理学的・脳科学的メリット

では次に、「別々に寝ること」のメリットを見てみましょう。
こちらでは主に自己の形成に役立つようです。

①自立心と自己効力感の発達
子どもが自分のベッドで寝ることは、自立心や自己効力感(自分で物事をうまくこなせるという信念)の発達に重要です。心理学者アルバート・バンデューラによる自己効力感理論によると、子どもが新しい挑戦を成功させる体験を積むことは、将来的な自己信頼感を高めます。

別々に寝ることは、子どもにとって「一人で眠る」という自己効力感の重要な一歩です。

②海馬の発達と空間認知能力の向上
脳科学的には、子どもが独立して寝る環境に慣れることで、脳の海馬(記憶や空間認知を司る部分)の発達が促されるとされています。新しい環境に適応することが、空間認知能力や状況判断能力の向上につながり、これは将来の問題解決能力にも影響を与えます。

③自律神経の発達
別々に寝ることで、子どもは自律神経を自分でコントロールする力を育てていきます。
睡眠時に親がいない環境で、少しずつ自分で落ち着き、再び眠りにつく能力が養われると、これが成長過程におけるストレス管理能力や、睡眠リズムを整える役割を果たすことになります。

自律神経系が発達することで、心身のバランスが向上し、より健全な発育が期待されます。

脳科学的には何歳頃から別々で眠るのが良いか

それぞれのメリットがわかったところで、次に何歳から別々に寝ると良いか見ていきましょう。
海外の育児も取り上げて、年齢別に書いていきます。

■0~2歳 添い寝or別々?
【日本】子育てに重きを置いているので、54.4%の家庭が添い寝スタイル。ベビーベッドを使用していた家庭も、1歳をすぎるとベビーベッドが狭くなるので、この後同室寝か別室寝をするか選択を迫られます。
【海外】ひとりでベッドに寝かせるのが一般的。別々に寝ることで夫婦での時間が取りやすく、夫婦間での愛情を深めることができる。

\ 一口メモ / 乳幼児期の添い寝について世界の現状は?
2017年にオランダの研究チームが、世界の母子のベッドシェア(添い寝)に関する論文を出しています。
それによると、1位イタリア(6.4%)、2位イギリス(7.1%)、4位にドイツ(8.9%)と欧米諸国が上位を占め、添い寝が少ないということがわかります。一方で、インド(70.0%)、ベトナム(83.2%)、モンゴル(100%)とアジアは添い寝率が高い特徴があるようです。
このことから、住環境や各国における夫婦のあり方の差が直接影響している可能性が高いですね。

■3歳~4歳 ひとりで眠る力がつく時期
脳科学的な視点から見ると、子どもが一人で眠る準備ができるのは、だいたい3〜4歳頃が多いとされています。2歳頃には対象の永続性といって、母親が見える範囲にいなくてもちゃんと存在していると認識するようになります。ただ、2歳ではまだ短い時間しか記憶が持続しないので、3歳以降が適していると言えます。

眠る時は母親の代わりにお気に入りのぬいぐるみやブランケットを安心材料として携えて入眠するようになり、自己認識や安心感を形成していきます。

16歳~ 逆に危ない!?青年期の一人寝
思春期だから、そろそろ自分の部屋を与え、一人で寝てもらおう…となるケースが多いのでは?と予測されますが、実は40年前の研究により、この時期の孤独感と疎外感を抱かせ、彼らを自殺に導く一つの要因になっていると推測されました。

どちらかといえば思春期では?と思うのですが、子どもの自立心を確立させるためにも、なるべく早い方が良いのでは?と筆者は思いました。(作文)

\ 一口メモ / アメリカでは何歳から別室で寝かせているの?
アメリカの小児科学会(AAP)ガイドラインには少なくとも6か月、できれば12か月になるまで自分の部屋ではなく、両親の部屋にベビーベッドを置くよう推奨しています。

スムーズに移行するための心理的アプローチ

「そろそろ我が家も川の字は卒業かな…」と思ったご家庭に向けて。(つまり私)
どのように子どもにアプローチすれば、ストレスが少なく実行できるでしょうか。

安心感の維持
別々に寝始める時期は、いきなり完全に分けるのではなく、徐々に移行することが心理的には効果的です。心理学では「段階的脱感作」という手法があり、不安の源を少しずつ克服することでストレスを減らすというものです。

特に【寝る前の儀式】を意識すると、子どもは安心感を覚えます。

例えば、寝る前に一緒に絵本を読み、読み終わったら愛を伝えるためのハグ。これを毎日欠かさず行いましょう。別室で寝る場合は、同室+違うベッドで寝るよりも寂しさはあるので、一緒にいる時間を少しずつ短くしていくことで、安心感を保ちながら一人寝を習慣化できます。

ポジティブな体験の強化
別々に寝ることを「ポジティブな体験」として感じさせることも重要です。
子どもに自分のベッドを選ばせたり、寝具を選ぶ楽しさを提供することで、寝る時間が「楽しい時間」として脳に記憶され、自然と新しい習慣を受け入れるようになります。

    結論 と まとめ

    心理学や脳科学の視点から見ると、子どもが成長するにつれて別々に寝ることは、自立心自己効力感の発達、そして脳の健全な成長に役立つ大切なステップです。

    ただし、子どもの発達速度や必要性に合わせて、無理なく段階的に移行することが重要です。
    個人差がありますからね、そこは忘れちゃいけない。

    加えて環境的要因も考慮すべきと考えます。

    我が家の場合は次女が3歳の時に離婚したので、一人で眠れる年齢とはいえ、さらに寂しい想いをさせてしまうので、添い寝を選択して良かったと思っています。

    ただ、小4まで添い寝を続けてしまった長女に限っては、寝る時の安心材料が母になってしまい、なんでも判断を母に聞きがちなので、自立心を鍛えたいところ。
    思春期に入る手前でもあるので、我が家はちょうどよかった時期なのでは?と思います。

    おまけ:最終的にどれ買った?おすすめの二段ベッド

    さて、実際二段ベッドを購入することにしたわけですが。
    どんな条件でどんなものを実際に買ったか、参考程度にお伝えしましょう。

    まず買うにあたって譲れない条件から。

    いずれそれぞれ自分の部屋を持つとして、分離できるものは絶対。
    スマフォや本が置ける棚もあるといいな。

    あれこれ考えた結果、以下の条件のものを探すことに。

    ・分離式
    ・棚付き
    ・収納あり
    ・独立してからも使えるシンプルで可愛いデザイン

    ニトリやIKEAではサイズや理想的な値段のもののはなかったので、結局Amazonと楽天から。
    とりあえず以下3つに絞りました。

    ■候補①:タンスのゲン 2段ベッド
    スチール製なので値段が安価。シンプルな作りなので組み立ても楽そう?揺れを軽減する補強もあり。

    詳細はこちら:https://amzn.to/4ekgRaT

    ■候補②:フォルマージュの三段ベッド
    木製で、かつ、3人で眠れるスライド式3段ベッド。耐荷重900kgだとか。すぎょい。

    詳細はこちら:https://amzn.to/3N1rJ1f

    ■候補③:激安ドットコムの木製二段ベッド
    \結果、こちらにしました!/
    案外コンパクトなサイズ感だし、6畳一間でも幅は半分いかないくらい。
    木製でこの♡のくり抜きがまた可愛くて!
    組み立てるのも簡単で、女性ひとりでゆっくりやってて3時間弱で完成しました!
    工具も必要なし!

    ▼詳細はこちら

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    一晩明けた感想…

    子ども達がとても喜んでいる!!!

    早速自分達でぬいぐるみや本を置いて、ベッドメイキング。
    微笑ましいなぁ。

    購入したベッドはレビューに「いつ届くかわからない」と配送についての酷評があって心配したけど、一週間程で宅配業者から連絡あったし、なんなら楽天のサービスで発送状況わかるしね。なんも問題なかったな。

    子ども達にとって寝る時の安心材料が今まで母だったわけだけど、寝る前にいつものハグと愛のある言葉を伝えたら、翌朝「嬉しかった♡」とフィードバックくれたし、おそらく精神的なストレスも問題なさそう。

    今後母の「もう寝なさい」を卒業して、自分達で自己管理してくれるようになれば、さらに育児が楽に…!
    夜も自分の時間に使えるぞ…!と思うと、今からワクワクです。

    ご拝読いただき、ありがとうございました!

    参考文献:https://ohkubo.w.waseda.jp/co-sleeping.pdf
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/aija/75/647/75_647_17/_pdf
    https://uedawjc.repo.nii.ac.jp/record/1770/files/ueda_kiyo_41_02.pdf

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